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木造の家のメリット・デメリット

2018.12.13

住宅には、主に木造・鉄骨造・鉄筋コンクリートの3つの構造があります。
それぞれの構造において様々なメリット・デメリットがあります。
家づくりを始める際には、これらの特徴を把握しておくことが大切です。
今回は、木造住宅についてご紹介します。

□木造住宅のメリット
*吸湿性が高い
一般的に言われる木造住宅は木造軸組み工法の建物を指し、柱、梁、構造床などに木材を使用します。
木材は、空気が乾燥している時は水蒸気を放出し、空気の湿度が高いときは水蒸気を吸収してくれます。そのため、他の構造の住宅に比べて吸湿性に優れているといわれています。

*健康的である
無垢の木材を多く使用し、天然由来で低化学物質建材を使用することによる健康住宅を目指すことも可能です。
木の香りによってリラックス効果があることも知られています。
お子様がアレルギー体質で、より健康的な生活を送りたいという方には上記のような木造住宅がおすすめです。

*自由度が高い
軸組み工法の木造住宅では、強度を保つための構造がしっかりしていれば、デザインや間取りなどはある程度自由に設計できます。
リフォームにも対応しやすく、生活の変化にも柔軟に対応できます。

*建設地を選ばない
木材は他の建材に比べて軽量なため車や重機が入れない敷地でも建設可能です。
その他工法より比較的安価で建設可能な場合が多いのも木造住宅のメリットです。

□木造住宅のデメリット
*耐久性が低い
減価償却資産の耐用年数等に関する省令において、構造別に耐用年数が公開されています。
一般的に、他の構造の住宅と比べると木造住宅の耐久性は低いとされています。
最近では減価償却期間が過ぎた古民家と言われる木造住宅に耐震・断熱改修を施し再生することも多くなりました。

*シロアリ被害
どれだけ品質の良い住宅を建てても、シロアリなどの害虫による被害に遭う可能性はなくなりません。
シロアリが建材を侵食してしまうことによって、家の強度が低くなってしまうこともあるためシロアリ対策が必要です。

*耐震性
日本の住宅は大きな地震が起こるたびに、その耐久性の基準が厳しくなっています。
そのため、他の構造と比べても耐震性に関しては大きな違いはないと言えます。
しかし、定められた耐久性の基準では耐えられないような地震が起こる可能性はゼロではありません。
どの工法を採用するにしても耐震性を考慮した家づくりは大切です。

今回は、木造住宅のメリットとデメリットについてご紹介しました。
ぜひこの記事を参考に、木造住宅を建てる際は、ご紹介したメリットとデメリットがあることを把握しておきましょう。

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住宅の地震に対する強さについて

2018.11.19

日本は世界有数の地震大国でここ数年、地震が頻発していますので、住宅を建てる場合地震に強く長く使える住宅にしたいと考えます。
耐震性能の検討も家づくりの大切な項目ですので、目標となる目安を表す耐震等級について特徴も含めて紹介していきます。

□耐震等級とは
地震に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさ及び損傷のしにくさを表示するのに「耐震等級」が用いられます。
耐震等級とは、住宅の品質の確保・促進等に関する法律(品確法)によって定められた等級で、1、2、3の3段階で表示されます。

*耐震等級1
建築基準法の水準を満たしている耐震等級。

耐震等級1を満たす条件は、一つは数100年に1度の地震(震度6強〜震度7に該当する地震)でも損傷は受けても、人命が損なわれるような壊れ方をしないこと。
2008年の岩手・宮城内陸地震、2011年の東北地方太平洋沖地震、2016年に起きた熊本地震が挙げられます。

二つ目は、数10年に1度の地震(震度5程度の地震)程度では大規模な工事が伴う修復を要するほどの著しい損傷が生じないこと。
ここ近年震度5以上の地震は、年間少なくとも8回国内で観測されており、2018年は9月までに8回すでに観測されています。

*耐震等級2
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の強さを持った建物を表します。
学校や病院など大型の公共施設は、耐震等級2を基準に建設されています。

*耐震等級3
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の強さを持った建物を表します。
消防署や警察署などの防災拠点の建物に多く用いられます。

耐震等級はあくまでも建物の強さの目安で、建物の壊れにくさは地盤の強さ、建物周期など様々な条件によりますので、建設敷地の地盤などを含めて設計事務所に相談してみるのがよいと思います。

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